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ラグビーの疑問点を聞く

ラグビーの疑問点を聞く

ラグビーワールドカップまで一年を切った。

なので、ラグビー観戦の比重を増やしている。

回数を増やす事で、以前に比べてラグビーがなんとなくわかるようになってきたが、それにつれて疑問点も増えてきた。

わからないことは聞いてみようと、ラグビーの審判に疑問点をぶつけてみる事にした。

週末に開催される、ラグビートップリーグでは、会場前のテントで、試合に出ない選手が、親切に対応してくれる。

写真撮影の他、質問・疑問にも答えてくれる。

そのほか、気がついたのだが、会場内のグッズ売り場等に、現役の審判が立っている。

これは多分、質問しても良いのだろうなと、秩父宮専用のラジオ売り場の横にいた人に聞いてみた。

「ちょっとラグビーの事でお伺いしたい事があるのですが、よろしいでしょうか」と3つの質問をしてみた。

  1. スクラムは多少実力差があっても、なぜ高確率でボールを入れた側がボールを取れるの?

  2. キックしたボールがラインの外に飛んでいき、相手チームの選手が空中で取った時、ラインアウトになる場合と、そのままゲームが続く場合があるが、違いは?

  3. タックルを受けた選手がボールを離したら、一般的には9番の選手がボールを拾い上げるが、もしいつまでも拾わなかったらどうなる?

どれも軽くWebで調べはしたのだが、あまりにも当たり前の事のようで、正解を見つける事ができなかった。

以下、回答。

Q.
スクラムはなぜボール保持側が勝つの?

A.
スクラムは、必ず左からボールを入れる。

そしてスクラムは、プロップ、フッカーと左から互い違いに組むので、ボールを保持しているチームの方がボールに近くなる。

なので、よほど押し負けない限り、先に足で蹴り出す事ができる。

これはわかりやすい。

確かに、これを聞いた後の試合で注意して見ていたら、「左から組む」「左から入れる」「先にボールに触れる」となっていた。

Q.
タッチラインの外に出たボールをキャッチしても、ラインアウトにならず、そのままゲームが続行する場合があるが、違いは?

この質問をしたら、即、「クイックスローの事ですか?」と聞かれた。

クイックスローがわからなかったので、

「ゲーム中に球を蹴る」

「そのままタッチラインを割る」

「地面に着く前に相手チームの選手がラインの外でボールを取る」

「そのままタッチラインの中の選手にパスをして試合が続く」

と、改めて説明した。

そうしたら、「ああ、それはクイックスローと言って、ボールはラインを割っているのだけれど、即リスタートしているんですよ」とのことだった。

なるほど、いったん試合は切れているのか。

その後、クイックスローが成立する場合と、しない場合の解説も詳しくしていただけた。

わかれば「なるほど」となるが、わからないと難しい。

Q.
タックルの後いつまでもボールを拾い上げなかったらどうなる?

A.
審判が早くボールを拾いなさいと催促する。

時間をかけすぎたら、笛を吹く場合もある。

もともとこの質問をしたのは、勝っている試合の後半に時間稼ぎができるのではないか、と思ったからだが、「それはできません」とのこと。

ちなみに、ラックのボールを拾い上げるときに限り、投げる振りをするのも反則の対象との事。

確かに、言われてみると、9番がパスフェイントをしているのを見た事がない。

他にも、審判がスクラムを組むとき、何に一番気をつけているか等も教えていただけた。

葛藤

聞くとすっきりする

言われてみれば、どれも納得したが、聞く前はそんな単純な事もわからない。

「クイックスロー」など、確かに、サッカーでも、それに近い「クイックスタート」があるが、あまりサッカーを見ていない人には、不思議に見えるのかもしれない。

ちなみに、サッカーでも、疑問に思う点は多々ある。これらの質問をぶつけられる場があるとうれしいのだが。

時間稼ぎは許さない

この質問をした後に見た試合は、ニュージーランド人が笛を吹いていた。

残り11分で16点リードしていたチームが、連続トライで2点差まで追い詰められた。

その際に、審判の笛が見事だった。

リードしているチームが、タックルの後、ボールを少しでも離さなかったら、即「ノットリリースザボール」の笛を吹いていた。

また、スクラムでモタモタしていたら、それも即「コラプシング」の笛。

徹底的に、「時間稼ぎは許さない」という、厳しい判断をしていた。

うまい。

もちろん、「審判はどんなときでも判定の基準を変えてはいけない」という意見もあると思う。

でも、こういう審判を見ると、状況で基準を変えるのが、本当に良い審判なのでは無いかとも思ってしまう。

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